【ネタバレ大量】忙しい人のための書籍概要「運命の恋をかなえるスタンダール」
一言で:モテるためのアドバイス+家族愛
起:聡子は父親のトラブルにより対人関係を怖がるようになり、図書館司書として働きながらひっそり生きてきた。ついにはフランスの文豪スタンダールの幻影を見るように。
承:スタンダールのモテレッスンのもと、自分を磨く聡子。職場の男の子を相手にその成果を試し、本命の作家にも接近。
転:挫折や失敗を繰り返しながらも、自分磨きの結果が出る。本命とうまくいく。
結:聡子の父が亡くなり、実家に帰る。そこで実はトラブルの原因は父ではなかったが周りの人のために罪を被ったこと、さらにスタンダールの幻影はその父の霊だったことが判明する。
一時期電車広告でよく見た本ですが、スタンダールのアドバイスと聡子のストーリーが絡んでいます。
ステンダールの一番の教えは
「惚れさせるためには相手に結晶作用を起こさせろ!」
結晶作用とは相手の欠点もよく見える、「恋は盲目」状態のことです。
そして彼は聡子の父としての言葉も残しました。それは
「絶望は幸福への伏線である。」
周囲の人のために、自分の人生や娘との関係を犠牲にした彼だからこその言葉。
他にも
「自分を成長させて評判を上げろ!」「意識を自分より他者に向けろ!」
などといったアドバイスから、
「自分の顔の良いところを100個出せ!」「程よいわがままになれ!」
など実践的なものまで含まれています。
捉え方によっては、運命の恋のためだけでなく、人生をより良くするための教訓にもなるでしょう。
まとめ:
個人的には、古いジェンダー感など恋愛の面では納得できない部分もありますが、父娘のストーリーという点で感動しました。